埼玉県

十万石まんじゅう

(じゅうまんごく)

かの棟方志功も絶賛!うまい、うますぎる 十万石まんじゅう

株式会社十万石ふくさやが製造販売する埼玉県を代表する銘菓である。奈良大和芋”つくね芋”を毎朝すりおろし、新潟県産コシヒカリの粉を使った薯蕷皮と、厳選された北海道十勝産小豆を自家炊きしたこしあんが、絶妙のバランスでしっとりしたおいしさ演出している。先代が画家 棟方志功に十万石まんじゅうを持参し、それを食べた志功が「うまい。行田名物にしておくには、うますぎる。忍城のお姫様が生きていればきっと同じ事を言ったに違いない」と絵を描いた。現在それは、商品のキャッチフレーズとパッケージとして使われている。

特徴

埼玉県のお菓子で、日本各地の素材を使用しています。北海道十勝産の小豆を使ったこしあんを餡にし、奈良県葛城山産のつくね芋や新潟県魚沼産のコシヒカリの粉を使った皮で包まれています。甘さはザラメ糖を使用しています。この製法は創業以来変わっていません。

「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」と呼ばれる饅頭の一種で、皮はつくね芋の風味と同時に、米を多く使用したことから米の香りも楽しめます。原材料は砂糖、小豆、つくね芋、上新粉、小麦粉、加工デンプン、膨張剤です。生菓子なため賞味期限は5日〜6日程度です。

一つ一つのサイズはやや小さく、埼玉県の名前の由来ともなっている行田の歴史を感じてほしいとの願いが込められています。白い皮には「十万石」という焼印があります。味わいの特徴としては、皮が薄く、たっぷりの餡が甘く詰まっており、皮は餅のように柔らかな独特の食感があります。

十万石ふくさや

太平洋戦争の終結後、砂糖の流通が解禁されたことを受けて、1952年に埼玉県行田市本町に「福茶屋」として創業しました。そして同時に、「十万石まんじゅう」が生まれました。この名前は、江戸時代に行田市に存在した忍藩の石高が10万石であったことに由来しており、「行田名物」として名付けられました。後に、1960年には「福茶屋」は株式会社十万石ふくさやとして法人化し、屋号も「十万石」に変更されました。

有名なキャッチフレーズ「うまい、うますぎる!」は、版画家の棟方志功が手がけたものであり、後のテレビCMでも親しまれています。

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名称
十万石まんじゅう
(じゅうまんごく)