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さいたま市立浦和博物館

(さいたましりつ うらわ はくぶつかん)

さいたま市立浦和博物館は、埼玉県さいたま市浦和区にある歴史博物館です。1972年に開館し、主に浦和区を中心としたさいたま市の歴史と文化を紹介しています。博物館の所在地は、さいたま市浦和区常盤六丁目4番4号で、交通アクセスが良好な場所にあります。

展示内容

館内には、常設展示と企画展示の両方があります。常設展示では、縄文時代から現代に至るまでの地域の歴史や文化、生活の変遷を紹介しています。特に、浦和の漁業や農業に関する展示は、地元の生活文化を深く理解するための重要な資料となっています。また、浦和の歴史を彩る重要な出来事や人物についても詳しく展示されています。

施設とサービス

博物館には、図書室や資料室も併設されており、歴史や文化に関する研究を行う際に利用できます。また、学校教育の一環として多くの学生が訪れるため、教育プログラムやワークショップも充実しています。これらの活動を通じて、地域の歴史や文化を次世代に伝える役割を果たしています。

イベントと企画展示

さいたま市立浦和博物館では、定期的に企画展示や特別展が開催されています。これらの展示では、地元の歴史や文化に関する特定のテーマに焦点を当て、より深い知識を提供しています。また、季節ごとのイベントやワークショップも多彩に行われ、地域の人々が気軽に参加できるようになっています。

さいたま市立浦和博物館について

さいたま市立浦和博物館(さいたましりつうらわはくぶつかん)は、埼玉県さいたま市緑区三室にある、市立の博物館です。埼玉県の歴史と文化を紹介する重要な施設であり、地域の教育や文化交流の中心として多くの人々に親しまれています。

沿革

1959年(昭和34年)4月1日、浦和市立郷土博物館として、浦和市の玉蔵院の境内にある二十三夜堂を借用して開館しました。これはさいたま市内の市立博物館等の施設として最も早い開館でした。1967年(昭和42年)8月5日、別所沼公園にあった埼玉県立美術館の一室を借用し、同所へ移転しました。その後、1971年(昭和46年)3月には現在の場所に新館を建設するための予算が計上され、7月に建設工事が始まりました。1972年(昭和47年)3月に工事が完了し、6月1日に現在の場所へ移転しました。この新しい建物は、旧埼玉師範学校(現埼玉大学)の校舎であった鳳翔閣の外観を復元したものです。

主要な展示物

館内には、さいたま市の歴史と文化を物語る多くの展示物があります。例えば、鳳翔閣(館舎)は浦和市中心部から一部の材料を使用して移築され、国の登録有形文化財への登録を目指しています。また、2022年2月10日には、さいたま市より景観重要建造物に指定されました。その他にも、見沼通船に用いた船の模型や、昔の道具など、地域の生活や歴史に関する貴重な資料が展示されています。

開館時間と休館日

さいたま市立浦和博物館の開館時間は午前9時から午後4時30分までです。毎週月曜日(祝日・振替休日を除く)、祝日・振替休日の翌日、年末年始(12月28日から1月4日)および特別整理休館日や臨時休館日には休館となります。訪問の際には、事前に開館状況を確認することをお勧めします。

入館料とアクセス

入館は無料で、誰でも気軽に訪れることができます。公共交通機関を利用する場合、JR京浜東北線の北浦和駅東口から東武バス「市立病院行き」に乗り、終点で下車すればすぐに到着します。また、浦和駅西口からも便があり、JR京浜東北線のさいたま新都心駅東口からも東武バス「市立病院行き」で終点下車すぐの場所にあります。大宮駅東口からの便も利用可能で、JR武蔵野線の東浦和駅からも国際興業バス「市立病院行き」終点で下車すればすぐに到着します。

鳳翔閣について

鳳翔閣(ほうしょうかく)は、埼玉県さいたま市浦和区(当時は浦和市)に所在した埼玉県師範学校(現埼玉大学教育学部)の建物の名称です。1873年(明治6年)に浦和宿本陣内に小学校教員養成のための学校改正局が設置され、翌明治7年には岸村(現・岸町)に新校舎が建築されました。1878年(明治11年)には、現在の埼玉会館の場所に新築移転し、この校舎が鳳翔閣の始まりです。明治天皇の北陸巡幸の際、同行していた三条実美が校舎の外観を見て「鳳凰が翼を広げて翔び立つさま」に似ているとして鳳翔閣と名付けたのが由来です。

その後、師範学校は常盤(現在はさいたま市役所となっている場所)に移転し、鳳翔閣の建物は私立埼玉女子学校に利用されました。1925年(大正14年)には、埼玉会館建設のため鳳翔閣は北へ移築され、埼玉県立図書館の建物として改装されました。戦後まで34年間図書館として利用されましたが、老朽化により1959年に解体されました。しかし、1972年に浦和市立郷土博物館(現さいたま市立浦和博物館)が開館し、その建物は鳳翔閣の前面(玄関)外観の一部を復元したものとなっています。また、玄関付近の装飾などは鳳翔閣時代のものを再利用しています。

文化的な意義

鳳翔閣は市内でも珍しい明治時代の建築物の遺構であり、当時の外観を残す貴重な建築物です。さらに、埼玉県師範学校は日本におけるサッカー発祥の地としても知られ、鳳翔閣は浦和地区を本拠地とする浦和レッドダイヤモンズのエンブレムにも描かれています。

まとめ

さいたま市立浦和博物館は、地域の歴史と文化を後世に伝える重要な施設です。鳳翔閣をはじめとする多くの展示物や資料を通じて、訪れる人々に深い知識と理解を提供しています。埼玉県の歴史を学び、地域の文化を感じるために、ぜひ一度訪れてみてください。

利用案内

博物館の開館時間は、通常午前9時から午後5時までで、入館は無料です。ただし、特別展やイベントにより一部有料となる場合があります。また、月曜日や年末年始など特定の日は休館となるため、訪問の際には事前に確認することをお勧めします。

アクセス

さいたま市立浦和博物館へのアクセスは、公共交通機関が便利です。JR浦和駅から徒歩約10分の距離にあり、バスやタクシーも利用可能です。また、博物館には駐車場もあるため、車でのアクセスも容易です。

まとめ

さいたま市立浦和博物館は、地域の歴史や文化を深く学ぶことができる貴重な施設です。常設展示や企画展示を通じて、訪れる人々に多くの知識と感動を提供しています。地域の歴史を大切にし、次世代に伝えるために、ぜひ一度訪れてみてください。

Information

名称
さいたま市立浦和博物館
(さいたましりつ うらわ はくぶつかん)

大宮・浦和・鴻巣

埼玉県