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さいたま水族館

(すいぞくかん)

淡水魚の宝庫を探検!全国でも珍しい淡水魚だけの水族館

さいたま水族館は、埼玉県羽生市にある淡水魚の水族館です。1983年(昭和58年)10月に開館しました。館内では、埼玉県内に生息する約70種類の淡水魚をはじめ、両生爬虫類や甲殻類など、合計約130種1200点が展示されています。展示は、県内および東京都内を流れる荒川の約200kmを、上流から河口まで下るように再現した展示方法で、まるで川を旅しているような体験ができます。

特徴と展示内容

さいたま水族館では、天然記念物に指定されているミヤコタナゴや、埼玉県熊谷市の「元荒川」の源流にのみ生息するムサシトミヨが展示されています。ムサシトミヨは、埼玉県の「県の魚」および熊谷市の「市の魚」に指定されています。また、世界の代表的な熱帯魚も展示されています。

外来種のオオクチバスやコクチバス、ブルーギルなども展示されており、館内の庭池ではソウギョやアオウオ、コイ、ニシキゴイなどに餌を与えることができます。2021年(令和3年)4月5日からは、園内で唯一の哺乳類であるコツメカワウソの展示も始まりました。

公園の紹介

本館は羽生水郷公園内にあり、園内には菖蒲田や修景池など、水を取り入れた施設が整備されています。また、国内でも数少ないムジナモ自生地の宝蔵寺沼もあります。

館内の展示

上流の生き物

上流域は流れが速く、冷たい澄んだ水が特徴です。荒川の源流から秩父市付近までが上流域に該当し、ヤマメやニジマス、オオサンショウウオなど冷水を好む魚が展示されています。

中流の生き物

中流域は川が大きく曲がり、玉石や砂利が見られます。秩父市から熊谷市付近までが中流域にあたり、ウグイやオイカワ、カワムツなどが展示されています。

水生昆虫

水生昆虫の展示コーナーでは、タガメやゲンゴロウ、ミズカマキリ、ヤゴなどが紹介されています。近年の環境変化により、これらの昆虫は県内でほとんど見られなくなっています。

下流の生き物

下流域は水量が多く、流れがゆったりしています。熊谷付近から東京湾までが下流域であり、コイやフナ、アオウオ、ソウギョなどが展示されています。

外国の魚

外国の魚の展示コーナーでは、日本以外の環境で暮らす魅力的な魚たちが紹介されています。アメリカナマズやオオクチバスなどの外来魚も展示されており、これらの魚は日本の河川の生態系に影響を与えています。

希少淡水魚

都市開発や環境変化により、生息数が減少した希少淡水魚も展示されています。これらの魚たちを通じて、現在の自然環境について考える機会を提供しています。

金魚

金魚の展示コーナーでは、約30種類の品種が飼育されています。金魚は中国原産で、フナの突然変異を元に作り出された魚です。埼玉県は全国で3位の金魚の生産地となっています。

カワウソの渓流

カワウソの渓流展示は、コツメカワウソの行動のバリエーションが広がるように工夫された施設です。水中の様子もガラス越しに観察でき、多様な角度からカワウソの行動を楽しむことができます。

コイ池

コイやニシキゴイ、アオウオやソウギョが泳いでいるコイ池では、エサやり体験も楽しめます。ニシキゴイは美しい品種が多く、「泳ぐ宝石」とも呼ばれています。

チョウザメ池

チョウザメの仲間であるシロチョウザメやオオチョウザメ、ヘラチョウザメ、ベステルが泳いでいるチョウザメ池では、海のサメとは異なるチョウザメの魅力を楽しむことができます。

ティラピア池

アフリカ原産のナイルティラピアを中心に、アフリカの小型シクリッドや南米のコロソマが展示されています。この池は平均23℃に保たれており、冬でも元気に泳ぐ姿を見ることができます。

Information

名称
さいたま水族館
(すいぞくかん)

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