埼玉県 » 飯能・所沢

入間市博物館 ALIT

(いるまし はくぶつかん アリット)

お茶と歴史、そして自然が融合する文化の殿堂

入間市博物館は、埼玉県入間市にある博物館で、愛称は「アリット」です。狭山茶の生産地として知られる入間市の歴史、文化、自然を総合的に紹介する博物館です。お茶をメインテーマとしつつ、入間市の自然や歴史、そして科学的な側面もあわせて展示しています。

概要

入間市博物館は、狭山茶の生産地として、日本および世界各地の茶の文化に関する研究活動と情報提供を行っています。館所蔵の「狭山茶の生産用具」は国の登録有形民俗文化財となっています。

常設展示は「こども科学室」「入間の自然」「入間の歴史」「茶の世界」の4部からなり、特別展も定期的に開催しています。毎年1月・2月には「むかしのくらしと道具展」が開かれます。館内には常設展示室、特別展示室のほか、市民ギャラリー、情報センター室、資料閲覧室、体験学習室、講座室などがあります。また、敷地内にはレストラン「お茶っこサロン一煎」、茶室「青丘庵」、市民広場などがあります。

ALITの由来

館の愛称のALITは、Art(美術)- Archives(文書)- Library(図書館)- Information(情報)- Tea(お茶)の頭文字からきています。

こども科学室

こども科学室では、実験や体験を通して科学の原理を学ぶことができます。毎週土曜日には、ボランティア会員によるさまざまな実演が「サイエンスバー」で行われています。

入間の自然

入間の自然展示では、加治丘陵の森を再現したジオラマや入間川で発見されたアケボノゾウの足跡化石などを展示しています。武蔵野台地の生い立ちもパネルや土質標本などで紹介されています。

入間の歴史

入間市域の大部分を占める「台地」という地形が人々の暮らしにどのように影響してきたかを紹介しています。「昭和の入間」コーナーでは、昭和初期の農家と昭和40年頃の建売住宅を実物大で再現し、当時の生活を展示しています。

茶の世界

「茶の世界」展示では、お茶が世界に広まる過程や狭山茶、日本や世界各地のお茶について紹介しています。お茶のふるさと中国雲南省の茶の木の標本や、同じ茶の葉から緑茶・ウーロン茶・紅茶を作り分ける方法、茶の伝播を記した世界地図などが展示されています。

特別展示

特別展示には、室町時代に寺の門前に立った一服一銭の「小屋掛けの茶屋」や、千利休が大坂城内に建てた二畳の茶室の実物大復元があります。また、江戸時代後期の文人たちが製作した煎茶道具や、約200年前に誕生した狭山茶の歴史も紹介しています。

入間市博物館は、お茶をメインテーマにしながらも、入間市の自然や歴史についても幅広く学べる施設です。広い館庭には、茶室や池、雑木林、レストランや芝生の広場があり、憩いの場としても絶好の場所です。

Information

名称
入間市博物館 ALIT
(いるまし はくぶつかん アリット)

飯能・所沢

埼玉県