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越生梅林

(おごせ ばいりん)

越生野梅、白梅、紅梅の花が咲き誇る

越生梅林は関東地方で最も有名な梅林の一つで、埼玉県入間郡越生町に位置し、越辺川を挟んで梅園神社の向かい側に広がっています。この広大な梅林は、水戸偕楽園や熱海梅園とともに、「関東三大梅林」の一つとされ、約2ヘクタールの敷地に約1,000本の梅の木が植えられており、多くの観光客を魅了しています。

越生梅林の歴史

越生梅林の歴史は南北朝時代(約1,350年前)に遡ります。当時、武蔵国小杉村に九州の大宰府から現在の梅園神社に分祀された際、菅原道真にちなんで梅の木が植えられたことが始まりとされています。この歴史ある梅林は、越生町のシンボルとして大切に守られてきました。

戦後の梅林の発展

越生梅林の多くの梅の木は戦後に植えられたもので、中には600年以上の歴史を持つ古い木もあります。これらの古木は、多くの人々の注目を集めています。明治時代には観光地として注目され、佐佐木信綱や田山花袋、野口雨情などの文人たちも訪れ、その風情を詩や歌に詠みました。

観光地としての発展

1900年には地元の有志によって「古梅林保勝会」が結成され、梅林の保全活動が始まりました。翌年には奈良県の月ヶ瀬梅林にちなんで「新月ヶ瀬豊楽梅林」と名付けられました。1940年には「越生の梅林」として埼玉県の指定名勝地となり、1955年には梅園村が越生町に編入され、正式に「越生梅林」と改称されました。

越生梅林の梅まつり

越生梅林では、毎年2月中旬から3月下旬に「梅まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。梅まつりでは、保存されている古い木や越生野梅など約1,000本の梅が楽しめます。梅林全体では約2万本の梅が栽培されており、その美しさは圧巻です。

梅まつりのイベント

梅まつり期間中には、梅林内にミニSLの線路が敷設され、特定の日にはミニSLの運行も楽しめます。また、舞台では地元の伝統芸能も披露され、訪れる人々を楽しませます。

地域の誇りとしての越生梅林

越生梅林は、2000年には埼玉新聞社の「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」にも選ばれ、地域の誇りとなっています。越生町の豊かな自然と歴史が息づくこの梅林は、地元の人々によって大切に守られ、訪れる人々に癒しと感動を提供しています。

越生梅林の保存と未来

越生梅林は、長い歴史と共に地域の人々によって大切に守られてきました。現在では、梅林を中心に約2万5千本の梅が栽培されており、観光地としても大きな役割を果たしています。

越生梅林は、これからもその美しさと歴史を次の世代に伝え続けるために、地域の人々と共に保全活動が続けられています。越生梅林を訪れることで、越生町の豊かな自然と歴史を感じることができるでしょう。

Information

名称
越生梅林
(おごせ ばいりん)
リンク
公式サイト
住所
埼玉県入間郡越生町堂山113
電話番号
049-292-3121
営業時間

終日
梅祭り 8:30~17:00(時期 2月下旬~3月下旬)

定休日

無休

料金

梅まつり期間中
入場料 400円(中学生以上)

駐車場
梅まつり期間中は有料
アクセス

東武越生線(東武東上線坂戸駅乗換え)・JR八高線「越生駅」より、川越観光バス「黒山行き」、梅林入口バス停下車 徒歩1分

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