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旧石川組製糸西洋館

(きゅう いしかわぐみ せいし せいようかん)

映画やドラマのロケ地としても利用される建築

旧石川組製糸西洋館は、埼玉県入間市に位置する美しい西洋館です。国の登録有形文化財にも指定されており、その歴史的価値と美しい建築が評価されています。旧石川組製糸は、アメリカの貿易商をもてなすために迎賓施設として設計されました。

建築物としての特徴

設計は室岡惣七によるもので、木造2階建ての構造を持ち、各室ごとに異なる趣向が凝らされています。セピア色の化粧煉瓦が張られた外観が当時の景観を今に伝えています。

内部は、木製の建具や天井装飾など、当時の職人の技が光る細やかな造りが魅力です。特に、各部屋の天井は、それぞれ異なる意匠が施されており、見どころの一つとなっています。

石川組製糸の歴史

旧石川組製糸西洋館は、石川組製糸の創業者である石川幾太郎によって、1921年に迎賓館として建設されました。戦後にはGHQに接収され、改造が施された部分もありますが、全体的には当時の姿をよく保っています。本館と別館の2件は、2001年11月20日に国の登録有形文化財となり、2003年からは入間市の所有となりました。

石川組製糸は、石川幾太郎によって1893年に創業されました。当初は手工業による製糸業を行っていましたが、1894年には蒸気力を用いた器械製糸へと転換し、日清戦争や日露戦争の特需もあって急速に成長しました。最盛期には、入間市をはじめとする多くの地域に工場を持ち、1922年度には全国6位の生糸出荷高を記録しました。海外にも進出し、ニューヨークの五番街に事務所を設置していましたが、関東大震災や昭和恐慌、化学繊維の普及などの影響で1937年に解散しました。

ロケ地としての活用

旧石川組製糸西洋館は、その美しい外観と歴史的背景から、多くの映画やテレビドラマ、テレビCM、ミュージックビデオなどのロケ地として利用されています。以下にその一部を紹介します。

テレビドラマ

特撮

映画

テレビ番組

音楽

CM

その他

このように、旧石川組製糸西洋館は、その独特の雰囲気と歴史的な背景から、多くのメディアで広く活用されています。また、建物の公開やイベントの開催などを通じて、多くの人々に親しまれています。

Information

名称
旧石川組製糸西洋館
(きゅう いしかわぐみ せいし せいようかん)

飯能・所沢

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