ところざわサクラタウンに建てられた神社です。建築デザインは隈研吾が担当し、元号『令和』の命名者として知られる国文学者の中西進が名前を命名しました。
武蔵野令和神社の正式な読み方は「むさしのにます うるわしき やまとの みやしろ」で、通称は「むさしの れいわ じんじゃ」と呼ばれています。
「うるわしきやまと」とは、「Cool Japan」をイメージしたものであり、美しく輝く日本の文化が永遠に発展し続けることを願い、クールジャパンの聖地として創建されました。
この神社は、主祭神に天照皇大神を、相殿神に東所沢の氏神である本郷氷川神社の素盞鳴尊を祭神としており、これら二柱の神を「武蔵野坐令和言霊大神(むさしのにます うるわしき やまとの ことだまのおおかみ〉」と総称しています。
社殿内の天井には、天野喜孝による鳳凰の天井画が描かれており、また、彫刻家 土屋仁応 作の狛犬(ニホンオオカミ)が社殿の横に鎮座しています。
さらに、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の1番目の札所としても知られており、社務所には「アニメ聖地88」のインフォメーション・スポットが設置されています。
この神社は、元号「令和」の背景となった古代の歌集である「万葉集」の舞台である武蔵野に位置しています。
国文学者である中西進先生によって神社名が命名されました。
「令和」という言葉には、「令嬢」や「令息」といった言葉にも使われるように、形が整って美しい様子を表現しています。それは、自己を律し、高潔に生きる姿勢や、気品溢れる美しさを象徴しています。
神社の御神徳
文学や芸術、エンターテイメントなどのコンテンツは、人々が神に捧げるだけでなく、神から授かるものでもあります。
コンテンツは、神と人とを結びつける双方向のメディアとして機能しており、アーティストやクリエイター、コンテンツ関係者を支える御利益や、コンテンツが持つ聖なる力によって人々の心を癒す効果があります。
また、良縁を願う縁結びの御利益をはじめとし、人と人、人と場所、人とモノ、人とコトなど、さまざまなご縁を結ぶ力があります。
さらに、アニメ聖地88ヶ所の中で一番目の札所として、聖地巡礼に訪れる観光客の旅行安全を願う御利益もあります。
デザイン監修を世界的な建築家である隈研吾氏が担当しました。この神社は、伝統的な神社の建築様式を守りつつ、現代の建築素材であるメタルを使用して鳥居や千木などの神道の象徴的な要素を再現し、古代と現代が融合したデザインとなっています。
神社の建築は、外削と内削という二本の千木が交差する形状を持ち、静かに天空に向かって立っています。この神社は、五穀豊穣や子孫の繁栄、自然災害や疫病からの保護など、日本人の心の中で大切な願い事と結びついています。
また、神社は古代から共同体の結節点として機能しており、祈りの公共空間としての役割を果たしてきました。隈研吾氏による「祈り」としての建築であり、人々の心を癒し、光を再生する力を持っていると信じられています。
また、拝殿の天井画は世界的に人気のある「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインなどで知られるアーティストの天野喜孝氏が描きました。未来から飛来した鳳凰をテーマに、参拝者の心が広がるような絵画空間を創り出しています。
さらに、当社の神使像である狛犬は、ニホンオオカミをモチーフにしています。この狛犬は、彫刻家の土屋仁応氏によって制作されました。
オオカミ信仰は、秩父市の三峯神社や青梅市の武蔵御嶽神社を中心に広まっており、古くから武蔵野地域全体で信仰されてきました。
白い狼は、『日本書記』に登場する神話上の存在であり、山中で道に迷ったヤマトタケルノミコトを導いて窮地を救ったとされています。狛犬は、神を守護し、道に迷う人々を導く存在として、武蔵野坐令和神社の神殿のそばに鎮座しています。
授与所開所時間
4~9月 10:00~17:00(土日祝は18:00まで)
10~3月 10:00~16:30(土日祝は17:00まで)
第1・3・5火曜日(祝日の場合は開所)
JR武蔵野線東所沢駅より徒歩約10分