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飯能 所沢 観光ガイド

飯能は都心から1時間。自然あふれ、歴史もある地域です。観光におすすめなのはあけぼの子どもの森公園。まるで北欧童話の世界の中にいるような気分になる、不思議な建物と豊かな自然とが楽しめます。

また、山岳信仰の道場として歴史ある竹寺(医王山薬寿院八王寺)では竹の器を用いた季節の精進料理を楽しめるほか、紅葉の時期におすすめな能仁寺、ハイキングを気軽に楽しめる多峯主山(とうのすやま)や天覧山など、多くの魅力的な観光スポットがあります。

所沢は西武新宿線、西武池袋線が通り、埼玉県内でもさいたま市、川口市、川越市に次ぐ第4位の人口を有する都市。プロ野球・埼玉西部ライオンズの本拠地である西武プリンスドームがあることでも有名で、航空発祥の地としても知られています。

所沢航空公園内に所沢航空発祥記念館があり、体験設備が充実しているため、飛行機好きにはおすすめの観光スポットです。

また、所沢のグルメでは手打ちうどんが有名で、多くのうどん店が並んでいます。スタンダードなうどんはもちろんのこと、カレーうどんやサラダうどんなど特徴のあるメニューもあります。古くから続く炭火焼きのだんご店も並んでいます。

隣の狭山市は狭山茶で有名。狭山茶を使ったスイーツを食べに、足を伸ばしてみるのもいいですね。

飯能 所沢のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

越生梅林

越生野梅、白梅、紅梅の花が咲き誇る

越生梅林は関東地方で最も有名な梅林の一つで、埼玉県入間郡越生町に位置し、越辺川を挟んで梅園神社の向かい側に広がっています。この広大な梅林は、水戸偕楽園や熱海梅園とともに、「関東三大梅林」の一つとされ、約2ヘクタールの敷地に約1,000本の梅の木が植えられており、多くの観光客を魅了しています。 越生梅林の歴史 越生梅林の歴史は南北朝時代(約1,350年前)に遡ります。当時、武蔵国小杉村に九州の大宰府から現在の梅園神社に分祀された際、菅原道真にちなんで梅の木が植えられたことが始まりとされています。この歴史ある梅林は、越生町のシンボルとして大切に守られてきました。 戦後の梅林の発展 越生梅林...»

所沢航空発祥記念館

ジェットエンジンの形をした建物の中には、初めて成功した国産機である会式一号機をはじめ、実際に使われていた航空機やヘリコプターが展示されています。 さらに、大型の映像館ではモデルアニメーションが上映され、所沢の歴史や航空の発祥地であることを紹介する所沢メモリアルギャラリーもあります。 日本初の飛行場である「臨時軍用気球研究会 所沢試験場」が、1911年4月に開設され、ここから日本の航空研究、航空機製作、そして航空教育が始まりました。その「日本の航空発祥の地」を記念して、1993年に所沢航空記念公園内に展示館が開館しました。 この展示館は、所沢航空記念公園の場所を生かして実機を多数展示してお...»

ムーミンバレーパーク

ムーミン一家とその仲間たち、 そして新しい発見との出会い

ムーミンバレーパークは、ムーミンの物語を楽しむことができるテーマパークです。ムーミンテーマパークは、フィンランド以外でここだけです。 宮沢湖周辺の豊かな自然の中、広大な敷地(東京ドーム4個分相当)に北欧に流れているようなのんびりとした居心地の良い施設メッツァ(Metsä)内にあります。 メッツァは有料のテーマパーク「ムーミンバレーパーク(Moomin valley Park)」と無料の北欧の料理にライフスタイルを楽しめるマーケット、カヌーやワークショップなどのアクティビティも体験できる「メッツァビレッジ(Metsä village)」という2つのエリアがあります。 名称の「メッツァ(me...»

サイボク

レストラン・ショップ・天然温泉・アスレチックのある豚のテーマパーク

埼玉種畜牧場 サイボクは、豚肉と健康をテーマにした「豚のテーマパーク」として知られ、年間400万人の人々が訪れる人気スポットです。 広大な敷地面積はなんと東京ドーム3個分にも及び、園内には牧場直送のお肉やウインナーが揃うミートショップはもちろん、豚肉をたっぷり味わうことができるレストラン、カフェ、アスレチック施設、パークゴルフ、そして天然温泉もあります。 また、可愛らしい子豚たちとの触れ合いも楽しめる、新しい形のテーマパークです。 サイボクは、創業は1946年で、自社牧場で育てた豚を使用して、安心・安全・美味しさにこだわったハム・ソーセージの製造・販売を行っています。その品質は本場ドイツ...»

ジョンソン・タウン

まるでアメリカの郊外の街並み

かつて米軍・ジョンソン基地内で働く人々が住んでいた米軍ハウスと呼ばれる平屋のアメリカン古民家と平成ハウスと呼ばれる現代的低層新築住宅が立ち並ぶエリアです。 都心から1時間でアメリカンな雰囲気を楽しめます。街の規模は小さく、30分で一周できますが、アメリカンなお店がいたるところにあります。 雑貨店やカフェ、レストランなど約50店が樹々の間に点在し、特徴的な白い横張りの板壁を持つ平屋住宅が立ち並び、アメリカの郊外の街並みを作り出しています。 おしゃれなファッションアイテムや雑貨のショッピング、アメリカらしい料理が食べられるレストラン、アメリカ風の街並みを楽しむ観光客によってにぎわいを見せてお...»

西武園ゆうえんち

昭和レトロの世界へタイムスリップ!懐かしい町並みにライブパフォーマンスとアトラクション

埼玉県所沢市にある西武園ゆうえんちは、昭和レトロな雰囲気を楽しめるテーマパークです。2021年の大規模リニューアルにより、さらに魅力的な空間へと生まれ変わり、多くの来場者を楽しませています。 概要 多摩湖と狭山湖に近い美しい自然に囲まれたレジャーランドです。ここでは20種類以上の乗り物や夏のプールなど、さまざまなアクティビティが楽しめます。特に夏の土日には花火やビアガーデンなど、夜まで楽しむことができます。 昭和の熱気に満ちた体験やアトラクション 夕日の丘商店街では、「心あたたまる幸福感に包まれる世界」というコンセプトで、昭和レトロな世界が広がっています。1960年代の日本をイメージし...»

巾着田 曼珠沙華 公園

500万本ものヒガンバナが咲き誇る

巾着田(きんちゃくだ)は、日高市内を流れる高麗川(こまがわ)の蛇行によって形成され、その形状が巾着に似ていることから、巾着田と呼ばれるようになりました。 地元では「川原田」とも呼ばれています。この地域には8世紀に高句麗からの渡来人が移り住み、湾曲した高麗川を利用して田畑を開墾し、稲作を始めたと言われています。 この地は直径約500メートルで面積約22ヘクタールの平地であり、四方を高麗川に囲まれています。 かつては広大な水田が広がっており、昭和40年代に日高町が巾着田を取得し、昭和50年代から60年代にかけて草藪を刈ったところ、大規模なヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華)の群生地が現れ、報道され...»

角川武蔵野ミュージアム

図書館、美術館、博物館が融合した、まったく新しいコンセプトの文化複合施設であり、ところざわサクラタウンのランドマーク的存在です。アート、文学、博物学などのジャンルを超えて知識を再編成した、他に類を見ないミュージアムです。 角川武蔵野ミュージアムは、図書館、博物館、美術館が組み合わさった複合文化施設です。建物は地上5階建てで、隈研吾氏が設計を担当しました。 ミュージアム内では書籍や資料は貸し出されず、館内で閲覧することができます。 展覧会としては、2020年に「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」が開催され、2022年には「ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー」とい...»

ところざわサクラタウン

日本のさまざまな文化を楽しむことができる大型複合施設です。ミュージアム、レストラン、書店、神社などがあります。 特に注目すべきは、「角川武蔵野ミュージアム」です。ここでは図書館、美術館、博物館が一つになっています。また、常設展示として「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」という光のアート空間もあり、子供から大人まで楽しめます。 施設内には美味しくて健康的なレストランもたくさんあります。有名なラーメン店が入れ替わりで出店する「ラーメンWalkerキッチン」や、地元の新鮮な食材を使った「角川食堂」、そして狭山茶を使ったオリジナルメニューが楽しめる「武蔵利休」など、ここでしか味わえないグルメ...»

武蔵野坐令和神社

ところざわサクラタウンに建てられた神社です。建築デザインは隈研吾が担当し、元号『令和』の命名者として知られる国文学者の中西進が名前を命名しました。 武蔵野令和神社の正式な読み方は「むさしのにます うるわしき やまとの みやしろ」で、通称は「むさしの れいわ じんじゃ」と呼ばれています。 「うるわしきやまと」とは、「Cool Japan」をイメージしたものであり、美しく輝く日本の文化が永遠に発展し続けることを願い、クールジャパンの聖地として創建されました。 この神社は、主祭神に天照皇大神を、相殿神に東所沢の氏神である本郷氷川神社の素盞鳴尊を祭神としており、これら二柱の神を「武蔵野坐令和言霊...»

EJ アニメ ミュージアム

日本が世界に誇るアニメ文化を独自の視点で紹介しています。「EJ」とは「Entertainment Japan」の略称であり、日本が世界に誇るアニメを文化として捉え、アニメを取り巻くエンターテインメントとともに、多くの創造的な作品が制作され、広がっていく様子を独自の視点で紹介するミュージアムです。 原作や制作スタジオ、キャスト、スタッフなど、多くの創造性を持った作品が生まれ、書籍、映画、ゲーム、グッズなど、さまざまな形で展開されるアニメを、作品を取り巻くエンターテインメント全体と一緒に紹介しています。 図書館、美術館、博物館が融合した、アート、文学、博物学などのジャンルを超えて知識を再編成し...»

豚玉毛丼

町の名産柚子の香りが添えられた自慢の逸品!

埼玉県毛呂山町のご当地どんぶり”豚玉毛丼”は、「ぶったまげどん」と読み、文字通りぶったまげるほどおいしいどんぶりだ。材料に、自然豊かな毛呂山町の美しい水と空気と緑の中で育てられた豚肉、米、卵を使い、仕上げに町の特産、ゆずを搾りかけて完成する。甘辛いタレと良く絡んだ豚肉と、とろりとした黄身が堪らない半熟卵が絶妙な味わい。ゆずの風味で、後味がさっぱりとしているので、自然と箸が進む。町内の各店舗で味わえるが、半熟卵を使っているので、出前を受け付けていない。ぜひ、お店へ足を運んで味わって欲しい。...»

味噌付けまんじゅう

秘伝の甘味噌ダレと餡がベストマッチ!モチモチ食感の焼き饅頭

手軽に食べられる和グルメ。江戸時代に西川材をいかだで運ぶ職人達が弁当として食べていた焼き饅頭が起源だと言われている。その弁当というのは、蒸した酒饅頭を夏場でも腐らないよう表面に味噌を塗って焼いたもの。現在の「味噌付けまんじゅう」もほぼ同じように、串に刺した酒饅頭を焦げ目がつくまで焼き上げ、味噌だれを付けている。皮の部分は香ばしくモチモチ。秘伝の甘味噌ダレと饅頭の餡が見事にマッチしており、クセになる味わいを生み出している。...»

ピンク ポテトチップス

ネタにもおいしいピンク色のポテトチップス

所沢市の学校では給食としても出される、所沢市産の“ノーザンルビー”と呼ばれる赤いジャガイモで作られたポテトチップスです。ピンク色をしたポテトチップスは、見た目にインパクトがあるので、おみやげにおすすめです!...»

ルバーブ ジャム

果物感覚で食べられる栄養たっぷりの野菜ルバーブ

ルバーブとは、シベリア南部原産の多年草で、ヨーロッパで古くから栽培が行われ愛用されてきた。分類としては野菜になるが、果物の様に調理に用いられ、ジャムやジュース、パイの具として使われたり、菓子用のフレーバーとして使われる。埼玉県飯能市の名栗地域には、このルバーブを栽培している地域があり、そこで作られた”ルバーブジャム”は、さわやかな香りと酸味がおいしいと評判で、ご当地みやげにもなっている。特に乳製品との相性が良く、バターとあわせてパンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜて食べるとおいしいということだ。...»

所沢 焼だんご

米粉の弾力と醤油の香ばしさ。素朴だからこその美味さがある

米粉を使用した醤油味の素朴な焼きだんご。醤油の焦げた香りには、誰もが堪らずに引き寄せられてしまうだろう。焼きたてはもちろん、冷めても醤油の味が染み込みまた美味しい。所沢は水源が乏しく、水稲米が作れないため陸稲(おかぼ)を栽培していたが、固く、ぽろぽろして美味しくなかったため、米粉にし焼だんごを作って食べていた。そんな中、室町時代の武将・太田道灌が武蔵野にて鷹狩りを催し、その帰途所沢付近に立ち寄った際に、地元の人がだんごを焼き、醤油をつけて出したのが始まりと言われている。...»

入間市博物館 ALIT

お茶と歴史、そして自然が融合する文化の殿堂

入間市博物館は、埼玉県入間市にある博物館で、愛称は「アリット」です。狭山茶の生産地として知られる入間市の歴史、文化、自然を総合的に紹介する博物館です。お茶をメインテーマとしつつ、入間市の自然や歴史、そして科学的な側面もあわせて展示しています。 概要 入間市博物館は、狭山茶の生産地として、日本および世界各地の茶の文化に関する研究活動と情報提供を行っています。館所蔵の「狭山茶の生産用具」は国の登録有形民俗文化財となっています。 常設展示は「こども科学室」「入間の自然」「入間の歴史」「茶の世界」の4部からなり、特別展も定期的に開催しています。毎年1月・2月には「むかしのくらしと道具展」が開かれ...»

中村屋 中華まんミュージアム

五感で楽しむ、中華まんの世界

埼玉県入間市にある「中村屋 中華まんミュージアム」は、新宿中村屋が運営する、日本初の常設の中華まん工場見学施設です。 肉まんを作る様子をガラス越しに見学できるほか、中華まんについて学べる展示やゲーム、中村屋と中華まんについて学べるシアターがあります。中華まんがどのように作られるのかを、五感を使って体験することができます。ツアーの最後には、工場で作られている蒸したての肉まんを試食することもできます。完全予約制で1日2回、所要90分で各回20名まで参加できます。 施設の特徴 同施設では、中華まんや中村屋にまつわる豆知識や製造工程を学べる「シアター」、中華まん作りの製造ラインを見ながら秘密を探...»

トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園

ムーミンの世界が広がる、緑豊かな空間

ムーミンの物語の世界観を再現した都市公園です。緑豊かな自然の中で、子供も大人も自由に遊び、創造性を育むことができる空間として、多くの人々に愛されています。 トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、埼玉県飯能市大字阿須に位置する都市公園です。北欧の童話の世界をモチーフにしたこの公園は、緑豊かな自然環境の中で、訪れる人々が爽やかな風や木漏れ日を感じながら自由に遊ぶことができる空間を提供しています。園内には個性的で想像力をかき立てる建物が点在し、誰もがそれぞれのスタイルでくつろげる場となっています。 公園の施設 公園内には「ムーミン屋敷」をはじめとするムーミン関連の施設が多数あります。これら...»

桜山展望台

360度のパノラマが楽しめる、自然豊かな展望台

桜山展望台は、埼玉県入間市にある加治丘陵を利用した展望台です。入間市市政施行20周年記念事業の一環として建設され、昭和62年に完成しました。展望台は標高180メートルの位置にあり、空気が澄んだ晴れた日には、富士山や都内の高層ビル群を望むことができます。また、周囲の加治丘陵の自然も一望できる魅力的な場所です。 アクセスと周辺環境 展望台へ上るには、武蔵野音楽大学脇の急なサイクリングロードや仏子駅、元加治駅方面に向かう一部急な坂があります。金子駅側の「農村環境改善センター」からは、10分ほどで展望台の入口まで上ることができます。このため、アクセスには少々の体力が必要ですが、その分素晴らしい景色...»

高倉寺

室町時代に建立された観音堂と

高倉寺は、埼玉県入間市高倉に位置する曹洞宗の仏教寺院です。光昌山と号します。室町時代に建立された観音堂があり、この観音堂は国の重要文化財に指定されています。 高台にある高倉寺からは、加冶丘陵や秩父連山などの美しい景色を見渡すことができます。山門をくぐると、左手には堂々とした国指定重要文化財の観音堂が構えています。春になると、境内いっぱいに桜が咲き誇り、古寺の風情を一層引き立てます。 高倉寺の歴史 高倉寺は、飯能市にある能仁寺の末寺であり、天正年間(1590年)に第三世材室天良禅師が開山しました。第二世泰州禅師は高徳博識で知られ、東京の芝増上寺から震丹伝来の十一面観音菩薩の尊像を貰い受けま...»

さいたま緑の森博物館

自然と触れ合う、生きたミュージアム

さいたま緑の森博物館は、埼玉県入間市宮寺地区(65ha)および所沢市糀谷・堀之内地区(20.5ha)に位置する、合計面積85.5haの県立博物館です。通称「みどり森」とも呼ばれるこの博物館は、狭山丘陵に残る武蔵野の里山環境を展示するフィールドミュージアムとして設立されました。 設立の背景と目的 1960年代から1980年代にかけて、狭山丘陵の開発が進む中で、その自然環境を保全し、緑や生き物とのふれあいの場を守ろうという声が高まりました。これを受け、さいたま緑の森博物館が開設されました。他の博物館とは異なり、大きな建物や展示室はなく、屋外の里山の自然そのものが展示物となっています。 里山環...»

旧石川組製糸西洋館

映画やドラマのロケ地としても利用される建築

旧石川組製糸西洋館は、埼玉県入間市に位置する美しい西洋館です。国の登録有形文化財にも指定されており、その歴史的価値と美しい建築が評価されています。旧石川組製糸は、アメリカの貿易商をもてなすために迎賓施設として設計されました。 建築物としての特徴 設計は室岡惣七によるもので、木造2階建ての構造を持ち、各室ごとに異なる趣向が凝らされています。セピア色の化粧煉瓦が張られた外観が当時の景観を今に伝えています。 内部は、木製の建具や天井装飾など、当時の職人の技が光る細やかな造りが魅力です。特に、各部屋の天井は、それぞれ異なる意匠が施されており、見どころの一つとなっています。 石川組製糸の歴史 ...»

出雲伊波比神社

県内最古の神社建築である本殿と古式ゆかしい流鏑馬

埼玉県毛呂山町にある出雲伊波比神社は、小高い独立丘陵である臥龍山の上に位置し、古くから人々に崇敬されてきた神社です。特に、古式ゆかしい流鏑馬が有名で、毎年多くの人々が訪れます。現在の本殿は、一間社流造という建築様式が特徴の1528年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。 神社の歴史 古代の歴史 神社に伝わる「臥龍山宮伝記」によれば、景行天皇の53年に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征を成し遂げた際、この地に立ち寄り、天皇から賜ったヒイラギの鉾を神宝として大己貴命(オオナムチノミコト)を祀ったとされています。また、成務天皇の御代には、武蔵国造の兄多毛比命(エタモヒノミコ...»

高麗神社

1300年に渡る渡来人の軌跡とゆかりある神社

埼玉県日高市に鎮座する高麗神社は、古くから人々に崇敬されてきた歴史ある神社です。朝鮮半島の高句麗からの渡来人である高麗王若光を主祭神として祀っています。 高麗郡と呼ばれる地域は、奈良時代に設置された土地で、朝鮮半島にゆかりのある地とされています。716年(霊亀2年)に設置されたこの高麗郡には、多くの高句麗人が移住し、その歴史的背景から現在でも文化的な繋がりを感じることができます。 若光の渡来と高麗郡の設置 高句麗が唐・新羅の連合軍によって668年に滅ぼされた際、多くの高句麗人が日本に亡命しました。『日本書紀』には、高麗王若光が外交使節団の一員として日本へ渡来したことが記されています。若光...»

聖天院

奈良時代に高句麗から渡来した人々によって開かれた古刹

聖天院は、埼玉県日高市に位置する真言宗智山派の寺院で、武蔵野三十三観音霊場の第26番札所として知られています。751年に創建され、高句麗から渡来した高麗人によって開拓された高麗郷の高台に位置しています。 本尊には不動明王を祀り、さらに高麗王若光守護仏聖天尊なども祀られています。境内には遊歩道や見晴台が整備されており、春には樹齢170年の彼岸桜をはじめ、しだれ桜やソメイヨシノなど様々な桜が咲き誇ります。 歴史と背景 聖天院は高麗王若光の菩提寺として創建されました。寺号は若光が高句麗から持参した歓喜天を本尊としたことに由来します。1345年には法相宗から真言宗に改宗し、天正18年(1590年...»

日和田山

四季折々の風景を楽しめる、初心者にも優しいハイキングスポット

埼玉県日高市にある日和田山は、標高305メートルの比較的低い山ですが、その美しい自然と豊かな歴史、そしてアクセスしやすい立地から、多くのハイカーに親しまれています。初心者から熟練者まで楽しめるよう整備されたハイキングコースがあり、緩やかな傾斜の女坂と岩場が特徴の男坂など、様々なルートを選ぶことができます。 山頂には宝きょう印塔があり、日高市一帯の景色を一望できます。また、天候が良い日には、新宿の高層ビル群や東京スカイツリーまでも見渡すことができ、その眺望の美しさは訪れる人々を魅了しています。 概要 日和田山(ひわださん)は、埼玉県日高市に位置する標高305mの山であり、奥武蔵の山々の一つ...»

高麗郷 古民家

江戸時代末期から代々名主を務めた新井家の住宅

高麗郷古民家は、埼玉県日高市にある、江戸時代末期から明治時代にかけて建てられた歴史的な古民家です。旧新井家住宅とも呼ばれ、国の登録有形文化財に指定されています。 この古民家は、母屋と客殿を中心に、納屋や2棟の土蔵などが点在しています。通りに面した石垣や白壁が、高麗郷の美しい景観を創り出しており、その当時の暮らしや文化を今に伝えています。 歴史と概要 高麗郷古民家は、代々名主を務めた新井家の住宅であり、明治に入ると家主が村長を務めるなど、地域の行政を担ってきました。建物は数度の改修を経ていますが、母屋の一部の部屋は江戸時代後期の形式を残しています。母屋は六間取りの平面形式で、広い各部屋や土...»

狭山湖

緑豊かな武蔵野の情景を醸し出している人造湖

埼玉県所沢市と入間市の境に広がる狭山湖は、正式名称は「山口貯水池」(やまぐちちょすいち)です。この湖は東京都の水源として昭和9年に完成し、多摩川の水を導水しています。 狭山湖はその美しい景観で知られ、周囲は県立狭山自然公園として整備されており、春の桜、秋の紅葉、冬の富士山の眺望など、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。また、埼玉の「自然百選」や「ダム湖百選」にも選ばれています。 狭山湖の自然と観光 狭山湖は、ソメイヨシノやヤマザクラなどの2万本以上の桜が咲き誇る春、緑豊かな夏、紅葉が美しい秋、そして湖面に映る富士山が魅力的な冬と、年間を通じて様々な景観を楽しむことができます。特...»

狭山丘陵

都市と自然が共存する、豊かな緑のオアシス

狭山丘陵は、埼玉県と東京都の都県境に位置し、関東平野西方に広がる丘陵地帯です。東西約11km、南北約4km、総面積約3,500haを有し、最高地点の標高は194mです。この地域は、周囲を武蔵野台地に囲まれており、首都圏においても貴重な自然環境が残されている場所として知られています。東京都は、この丘陵地帯を「緑の島」と称し、官民協力でその保全に努めています。 狭山丘陵いきものふれあいの里 自然と人々の関わりを考えるための施設で、約48.5haのエリアが整備されています。このエリアには、複雑な地形や雑木林、谷戸、湿地などの多様な環境が広がり、植物約1000種、昆虫類約1000種、鳥類約210種...»

北野天神社

歴史と学問の神が宿る、埼玉県最古の天神様

埼玉県所沢市にある北野天神社は、悠久の歴史と深い信仰を持つ神社です。菅原道真公を祀り、学問の神様として知られるだけでなく、古くから地域の人々に親しまれてきました。 歴史と背景 北野天神社は、平安時代の書物にも記載されている古社で、京都の北野天満宮を勧進し、物部神社から北野天神社と称するようになりました。学問の神様として知られる菅原道真公を祀っており、「北野天神縁起絵」などの文化財があります。 場所と名称の由来 北野天神社は所沢市の南西部、小手指中学校のそばにあります。北野という名前は、物部天神社、国渭地祇神社、天満天神社の3つの神社の総称で、地名の由来にもなっています。 平安時代の創...»

りっくんランド 陸上自衛隊広報センター

迫力に圧倒!戦車や攻撃ヘリコプターを間近で見られる

東京都と埼玉県にまたがる陸上自衛隊朝霞駐屯地内にある「陸上自衛隊広報センター」は、その愛称「りっくんランド」として広く知られています。ここでは、自衛隊の装備品を間近で見たり、体験型の展示を通して自衛隊の仕事について学んだりすることができる博物館・広報施設です。陸上自衛隊のマスコットキャラクターの「りっくん」から名前をとった「りっくんランド」の愛称でも呼ばれています。 迫力の実機展示 陸上自衛隊の歩みや遺産を知ることができ、戦闘車両や対戦車ヘリコプターなどの実際の戦闘機や装備品が展示されています。さらに、「3Dシアター」や「フライトシミュレータ」、「射撃シミュレータ」などの臨場感あふれる疑似...»

平林寺

歴史と自然が調和する禅寺の美

埼玉県新座市にある平林寺は、約40ヘクタールの広大な敷地を有する臨済宗妙心寺派の寺院です。鎌倉時代末期に石室善玖よって創建され、以来、数々の歴史を重ねてきました。山号は「金鳳山」であり、この山号は開山した僧・石室善玖が修行した金陵(現在の中国の南京)の鳳台山保寧寺から「金」と「鳳」をとったといわれています。 野火止台地に約40ヘクタールの広大な境内を有し、境内林は、武蔵野の面影を残す雑木林として、1968年(昭和43年)に国の天然記念物に指定されています。豊かな自然に囲まれた境内は、四季折々の美しい風景を見せてくれ、多くの参拝客を魅了しています。 紅葉の美しさ 平林寺の紅葉は赤、黄、緑の...»

狭山不動尊

徳川家ゆかりの江戸時代建てられた貴重な建築

埼玉県所沢市にある狭山不動尊は、天台宗別格本山の寺院です。山号は狭山山、寺号は不動寺であり、本尊は不動明王です。埼玉西武ライオンズが毎年シーズン開幕直前の3月下旬に必勝祈願を行う寺としても知られています。 境内には、徳川家ゆかりの重要文化財や、全国各地から移築された歴史ある建物が数多く存在します。豊かな自然に囲まれた静寂な空間で、四季折々の風景を楽しむことができます。 歴史 昭和20年代から30年代にかけて、西武グループの創業者である堤康次郎が私的に収集した各地の歴史的建造物がこの地に移築されました。当初はユネスコ村の一部として展示されていました。1975年(昭和50年)、西武鉄道グルー...»

旧和田家住宅(クロスケの家)

日本の原風景を残す、貴重な文化財

埼玉県所沢市にある「旧和田家住宅」は、国の登録有形文化財に指定された歴史ある古民家です。愛称の「クロスケの家」として親しまれ、地域の人々に愛されています。 旧和田家住宅の概要 旧和田家住宅には、以下の3つの建物が含まれています。 旧和田家住宅主屋 旧和田家住宅製茶工場 旧和田家住宅土蔵 これらの建物は、1957年(昭和32年)に埼玉県越生町から移築されました。 歴史 旧和田家住宅の歴史は次の通りです。 2004年(平成16年):公益財団法人トトロのふるさと基金が取得。 2013年(平成25年)6月21日:国の登録有形文化財に登録。 旧和田家住宅(クロスケの...»

愛宕神社(入間市)

新田義興にまつわる伝説と史跡

埼玉県入間市にある愛宕神社は、創建年代は不詳ですが、社伝によると、武蔵野の開発とともに天照大御神を祀り1000年以上の歴史がある神社です。地域の産土神として親しまれています。新田義興にまつわる伝説や、古くからの祭りなど、地域の人々に親しまれてきました。1955年に公開された映画『石合戦』のロケ地としても使われました。 歴史と由緒 創建と伝承 愛宕神社は、創建年代は不詳ですが、武蔵野の開発と共に天照大御神を祭祀したと言われています。1358年(正平13年)新田義興主従の首実検が当地で行われてから災いが相次いだため、1360年(正平16年)に新田義興公の霊を合祀したと伝えられています。138...»

多聞院

牡丹の花とトラで名高い、静かで美しい寺院

埼玉県所沢市にある多聞院は、開拓民の祈願所として創建された真言宗の寺院です。境内には武田信玄の守り本尊であったという純金の毘沙門天を祀り、開運招福の寺として、江戸時代初期の創建以来、地域の人々の信仰を集めています。 寅は毘沙門天の化身とされ、身に降りかかる災いを託して「身代わり寅」を奉納します。ぼたんの寺とも呼ばれていて牡丹の花など四季折々の美しい風景と、様々なイベントが繰り広げられる寺院です。 多聞院の歴史 多聞院は、元禄9年(1696年)に川越藩主の柳沢吉保によって三富新田の開拓地に創建されました。開山は江戸四谷愛染院第四世榮任和尚です。創建当時、毘沙門社は御宮、拝殿、別当寮、鳥居か...»

金乗院 山口観音

観音信仰の霊場として知られ、多くの信仰を集める聖地

埼玉県所沢市山口にある金乗院は、古くから人々に親しまれてきた寺院です。山号は吾庵山、寺号は放光寺で、本尊は千手観音であるため、山口観音とも称されます。千手観音は、数多くの手を持ち、人々を救う慈悲深い姿で知られています。 寺院の概要 金乗院は、弘法大師が開基とされる真言宗の寺で、絵馬、天井一面の墨絵の竜、千手観音などが有名です。他にも貴重な文化財が多数あり、武蔵野33観音第13番札所となっています。 立地とアクセス 山口観音は、所沢市の南西部に位置し、西武鉄道「西武球場前駅」の近くにあります。正式なお寺の名前は金乗院で、千手観音を本尊としています。この千手観音は、人々を救う観音の慈悲と力...»

所澤神明社

武蔵の国のお伊勢さまと呼ばれる所沢の鎮守

埼玉県所沢市にある所澤神明社は、旧所沢町の鎮守として古くから地域の人々に親しまれてきた神社です。日本武尊が東国平定の際に天照大御神を祀ったと伝えられ、所沢の鎮守として人々の信仰を集めてきました。境内には市内で最も大きいケヤキをはじめ、カシやクスノキなどの樹木が生い茂り、歴史と安らぎを感じさせる景観となっています。 神社の歴史 所澤神明社は、日本武尊が東国平定の際に天照大御神を祀り、戦勝祈願をしたことが始まりとされています。文政9年(1826年)に火災で記録資料が焼失し、それ以前の詳細は不明ですが、長い歴史を持つ神社です。明治35年(1902年)には御本殿・玉串門が、昭和9年(1934年)に...»

松渓山 法恩寺

文化財が数多く残された、長い歴史を持つ古刹

埼玉県越生町にある松渓山法恩寺は、古くから地域の人々に親しまれてきた真言宗智山派の寺院です。行基が開創したと伝えられ、鎌倉時代には源頼朝が再建させたとされる歴史ある名刹です。国指定の重要文化財「絹本著色釈迦三尊及阿難迦葉像」や「絹本著色高野明神像・丹生明神像」をはじめ、多くの宝物や文化財を収蔵しています。現在では、七福神めぐりの恵比寿様が祀られていることでも知られています。 法恩寺の歴史 創建と再興 法恩寺は、天平10年(738年)に行基が東国巡遊の際に創建したと伝えられています。その後、鎌倉時代には越生氏の保護のもと再興され、天台宗の寺院として栄えました。しかし、室町時代中期には真言宗...»

龍穏寺

龍に関する伝説が残され、太田道灌や徳川家康ゆかりの古刹

埼玉県越生町にある龍穏寺は、曹洞宗の古刹として知られています。山号は長昌山(ちょうしょうさん)です。室町時代より曹洞宗の僧録司として、全国の曹洞宗寺院を統括する重要な役割を担ってきました。境内には太田道真(父)・太田道灌(子)の墓所があり、歴史的にも重要な寺院です。 江戸時代初頭には徳川家康より関三刹に任命され、3,947寺(1635年時点)の寺院を統治し、曹洞宗の宗政を司りました。豊かな自然に囲まれた境内には、歴史ある建物や文化財が数多く残されており、訪れる人を静寂の世界へと誘います。 歴史 創建から中世 龍穏寺の基礎となった寺院は807年(大同2年)に建立されました。当時の名称や規...»

黒山三滝

修験道として信仰を集める、自然が織りなす絶景

埼玉県越生町にある黒山三滝は、日本を代表する滝の一つとして知られています。男滝、女滝、天狗滝の3つの滝から成り、その雄大な姿は多くの人々を魅了してきました。県立黒山自然公園に属していて、1950年には新日本観光地百選の「瀑布の部」で第9位に選ばれた、美しい景勝地です。 黒山三滝の概要 黒山三滝は、男滝(おだき)、女滝(めだき)、天狗滝の3つの滝の総称です。越辺川支流の三滝川に落ちるこの滝群は、室町時代に山岳宗教修験道の拠点として開かれ、広く信仰を集めました。昭和26年には、三滝を中心とする広い地域が県立黒山自然公園に指定されています。 男滝・女滝・天狗滝 男滝(おだき)と女滝(めだき)...»

柳瀬荘(黄林閣)

別荘として建てられた、歴史と文化が薫る静寂の空間

埼玉県所沢市にある柳瀬荘は、実業家であり茶人でもあった松永安左エ門の旧別荘です。江戸時代後期の民家である「黄林閣」をはじめ、数々の歴史的建造物が残り、国の重要文化財に指定されています。 概要 柳瀬荘は、実業家であり茶人でもあった松永安左エ門(耳庵)の別荘でした。昭和23年(1948年)、松永から東京国立博物館に寄贈されました。中心的な建物である黄林閣は、東京府北多摩郡柳窪村(現在の東京都東久留米市)にあった旧名主・村野家の住宅で、松永が昭和5年(1930年)に譲り受け、現在の地に移築したものです。 敷地内には苔庭や竹林が広がり、黄林閣のほか、近衛文麿が命名した斜月亭などが点在しています。...»

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