炊きたてのご飯にもみ海苔を混ぜておき、その上にわさび・ゆず・葱等の薬味を添え、熱々の鰹だし汁をかけたお茶漬け。政治家であり剣・禅・書の三道に造詣が深かった山岡鉄舟が、父の知行地としてよく訪れた埼玉県小川町の旅館で、三道を料理の味に盛るよう注文したことが発祥と言われている。ピリッとしたわさびが「剣道」を表し、海苔の淡い味わいが「禅道」、ゆずの香り高さは「書道」を表している。1939年に行われた宮内省(現宮内庁)の全国郷土料理調査で日本の代表的料理「日本五大名飯」にも選ばれている。
日本五大名飯
昭和14年(1939年)に、宮内省の全国郷土料理調査において選定した日本の代表的な郷土料理。
忠七めし(埼玉・小川町)
深川めし(東京・深川)
さよりめし(岐阜・山岳地法)
かやくめし(大阪・難波)
うずめ飯(島根県・津和野町)