川越城は1457年に、扇谷上杉持朝が、太田道真・道灌父子に命じて築城させました。
川越城本丸御殿は、1848年に時の川越藩主・松平斉典が造営したもので、玄関・広間部分が当時の面影を残しています。ほかに富士見櫓跡や土塁・空堀が往時を物語っています。
川越城本丸御殿は、入母屋造りであり、豪華な大唐破風と霧除けが特徴です。
広さは間口19間・奥行5間で、大きな玄関と車寄せを備えています。また、36畳の大広間は板間で玄関と区切られており、奥にはさおべり天井で囲まれた9尺の廊下があります。建物の広さは165坪です。かつては16棟、1025坪の広大な敷地を持っていました。
明治時代になると廃城令により多くの建物が解体されました。現在では、本丸御殿の玄関・大広間部分と家老詰所のみが残っています。
本丸御殿の大広間は、川越城と高知城にしか現存しておらず、全国的にも貴重な遺構です。
玄関・大広間部分は、入間県県庁や入間郡公会所、そして煙草専売局淀橋支局川越分工場などとして転用されました。
その後、1933年(昭和8年)には川越武道奨励会の修練道場となり、名称も初雁武徳殿と改められました。
戦後は川越市立第二中学校(現在は初雁中学校)の校舎や屋内運動場として使用されました。
家老詰所は一度解体され、上福岡市(現在のふじみ野市)の民家に移築された後、再度移築されましたが、位置は以前とは異なります。
9:00~17:00
毎週月曜日
休日の翌日
第4金曜日
12月28日〜1月4日
大人 100円
学生・生徒 50円
児童 30円
東武東上線・JR川越線「川越駅」もしくは西武新宿線「本川越駅」下車 東武バス「札の辻」より徒歩約8分
小江戸巡回バス「本丸御殿」下車すぐ
関越自動車道「川越」ICより約15分