川越市立博物館は、埼玉県川越市にある川越城二の丸跡に建てられた市立博物館です。蔵造りをイメージした切り妻の瓦屋根と漆喰風の白壁の外観は、周囲の歴史的景観と調和しています。
博物館は、川越が繁栄した江戸時代から明治時代を中心に、原始時代から近・現代までの長い歴史を総合的に理解できるような展示内容となっています。特に、城下町全体が見られるジオラマ模型や細部まで復元した蔵造りの町並み模型、また蔵造りの建築工程を再現した実物大模型は迫力満点です。見学した後に市内を巡れば、川越散策がさらに楽しめることでしょう。
川越市立博物館は、川越藩の城下町として発展してきた川越に関する資料の収集・保存・調査研究・公開を目的として建設されました。1990年(平成2年)3月1日に開館し、地下1階地上3階建ての施設です。2002年12月1日には隣に川越市立美術館が開館しました。川越市の考古・歴史・民俗等を中心に扱う人文系総合博物館です。
川越市立博物館では、川越に関する資料を系統立てて展示しています。特に、小江戸といわれた城下町に関わる資料や、川越の象徴である蔵造りの町並み模型、蔵造りの建築工程を再現した大型模型などは興味が尽きません。蔵造りの町並みが江戸の風情を醸し出す小江戸川越。江戸の北の守りとして、また豊かな物資の供給地として栄えてきた川越には、多くの文化財が残されています。
川越市立博物館は、川越城の二の丸跡に建ち、蔵造りをイメージした外観が周囲の歴史的景観と調和しています。常設展示室は、関東の代表的な城下町として発展してきた近世「城下町川越」コーナーに重点を置き、近・現代「蔵造りの町並み」コーナー、民俗「川越の職人とまつり」コーナーなど、年代とテーマごとに川越の歴史と文化を紹介しています。体験学習室では、べいごまやけん玉などの遊びも体験できます。
川越藩の成立やその変遷、またその城下町として栄え、のちに小江戸といわれた川越町の成り立ちや仕組み、また新河岸川の舟運など、江戸時代の社会や文化の特色を紹介します。展示構成は以下の通りです。
市内に残る蔵造りの町並みは近代都市川越の象徴です。川越の発展を支えた米穀や織物取引などを通して、近代の川越を紹介します。展示構成は以下の通りです。
平安末期から戦国期に至る川越地方は、河越氏、上杉氏、太田氏、後北条氏など群雄が活躍する舞台でした。中世社会の変遷や文化の様相を紹介します。展示構成は以下の通りです。
川越を中心とした発掘調査などの成果を活用し、縄文時代から平安時代に至る原始、古代の生活文化の様相を紹介します。展示構成は以下の通りです。
城下町川越の特色である町方、村方の生産・生業・技術伝承、また天下祭のおもかげを偲ぶ川越まつり、年中行事などに見る諸儀礼を紹介します。展示構成は以下の通りです。
川越市立博物館には特別展示室があり、特別展・企画展が行われます。また、ビデオルーム、視聴覚ホール、体験学習室、図書閲覧室、水琴窟なども備えています。
川越市立博物館の分館として、以下の施設があります。