埼玉県 » 川越・東松山

大正浪漫夢通り

(たいしょう ろまん ゆめどおり)

タイムスリップしたようなノスタルジックな世界

埼玉県川越市にある大正浪漫夢通りは、古き良き日本の風情が色濃く残る、魅力的な商店街です。約200メートルの通りには、大正から昭和初期のレトロな建物が軒を連ね、まるでタイムスリップしたかのような不思議な体験ができます。今

概要

川越城の城下町として、戦に備えた緩やかなカーブが特徴で、約200メートルの通りの両側には大正から昭和初期のレトロな店舗が約30軒並んでいます。特に、関東大震災以後に流行した看板建築の洋風店舗や町屋造りが多く残っています。通りの北の入り口には、ドーリア式列柱が並ぶ重厚な旧武州銀行川越支店(現・川越商工会議所)の洋館もあります。御影石の石畳など、古き良き大正ロマンの香りが漂い、多くの映画・ドラマ・CMの撮影にも使われています。

歴史と沿革

大正浪漫夢通りは、かつて「銀座商店街」として知られ、大正から昭和初期にかけては「埼玉県随一の商店街」と呼ばれていました。しかし、市の商業の中心が南の「クレアモール」に移り、商店街は一時期衰退しました。それでも「大正ロマン」をテーマに商店街の再生が図られ、平成7年(1995年)には老朽化したアーケードを撤去し、平成13年(2001年)には電線の地中化も完工しました。こうして、江戸時代から明治の蔵造りの街並みが残る「川越一番街」と新市街地の「クレアモール」の間に位置する、大正時代の街として観光客を集めるようになりました。

商店街の魅力と特徴

大正浪漫夢通りの魅力は、そのレトロな町並みにあります。160メートルにわたって続く道には御影石の石畳が敷かれ、その両脇には瓦屋根の町屋や石造りの洋風建築の店舗、蔵造りなどが建ち並んでいます。

「大正浪漫のまちづくり規範」に基づき、町並みの形成に取り組んできました。蔵造りや伝統的な町屋、昭和初期の洋風建築、大正時代建設の木造3階建てなどが混在し、独特の町並みを形成しています。これにより、訪れる人々に大正時代を思わせる情緒あふれる風景を提供しています。

多彩な店舗

この商店街には、川越で江戸時代より続く老舗や、最近オープンした新店まで、個性豊かな約35の店舗が軒を連ねています。毎日の買い物から、こだわりの逸品、観光のお土産まで、様々なニーズに応える商品が揃っています。特に、沖縄物産店のバナナジュースや、八百屋で売られるタコせん&えびせんといった食べ歩きメニューも充実しており、観光客に人気です。

イベントと風景

3月下旬から5月上旬には、地元の人々が色付けしたカラフルな無数の鯉のぼりが頭上にたなびく恒例のイベント『およげ鯉のぼくん』が開催されます。このイベントは、通り全体に華やかな雰囲気をもたらし、多くの観光客を魅了します。また、商店街のレトロな景観は、テレビや映画の撮影によく使われており、訪れる人々にとっても写真映えするスポットとなっています。

Information

名称
大正浪漫夢通り
(たいしょう ろまん ゆめどおり)

川越・東松山

埼玉県