川越まつり会館は、埼玉県川越市に位置する市立の郷土博物館です。川越市の観光名所「蔵造の町並み」にあり、川越まつりに関する資料の展示や伝統の保存を目的としています。2003年(平成15年)9月28日に開館し、建物は川越の蔵造りをイメージしたデザインとなっています。
川越まつり会館では、実際に川越まつりで使用される本物の山車を2台展示しています。これらの山車は定期的に入れ替えられ、訪れるたびに新たな発見が楽しめます。山車の高さは約8メートルもあり、その大きさや華麗な幕、精巧な彫刻の迫力を間近で感じることができます。
館内では、川越まつりの歴史資料や歴代のポスターが展示されています。また、様々な囃子団体による囃子の実演も定期的に行われ、まつりの雰囲気をいつでも楽しむことができます。特に日曜・休日には各町内が交替で囃子の実演を行い(午後1:30と2:30の2回)、来館者に伝統の音色を届けます。
3面スクリーン(4.7メートル×8.7メートル)を使った映像上映も行われており、まつり当日の臨場感あふれる映像を約8分間楽しむことができます。この映像は20分毎に上映され、訪れるたびにまつりの感動を再現します。
川越まつり会館では、特別展示も行われています。例えば、NHK大河ドラマ「篤姫」に使用された衣装の展示や、江戸文化を継承する川越の文化展示などが行われています。これにより、まつりだけでなく川越の歴史と文化についても深く学ぶことができます。
川越氷川祭(かわごえひかわまつり)は、毎年10月の第3日曜日とその前日の土曜日に行われる川越氷川神社の祭礼で、一般には川越まつりとして知られています。この祭りは、常陸國總社宮大祭(石岡のおまつり)・佐原の大祭と並び関東三大祭りの一つとされています。2日間で80万人以上の人出を数え、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
川越氷川祭は、360年以上にわたり連綿と続いてきた伝統ある祭事です。2016年には、ユネスコの無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」の一つとして登録されました。これにより、川越まつりは国内外からも高い評価を受け、ますますその魅力を発信し続けています。
川越まつり会館は、約370年の伝統を誇る川越まつりをいつでも体感できる施設です。館内には本物の山車2台が展示され、まつりの映像上映や囃子の実演など、訪れるたびに新たな感動と発見があります。特別展示やイベントも充実しており、川越の文化と歴史を深く学ぶことができます。
川越まつり会館は、川越市の伝統と文化を守りながら、多くの人々にその魅力を伝え続けています。ぜひ訪れて、川越まつりの迫力と感動を体感してみてください。