埼玉県秩父市の奥深く、手つかずの自然が残る大除沢に、その雄姿を現す不動滝。落差50メートルの壮大な滝は、見る者を圧倒する迫力と美しさを持っています。
不動滝は埼玉県秩父市(旧大滝村)にある滝であり、その壮大な景観で知られています。不動滝は荒川の上流部に位置し、和名倉山を水源とする支流の大除沢(おおよけさわ)にかかっています。この滝は秩父不動滝、大除沢不動滝とも呼ばれています。
大除沢にあるこの滝は、手付かずの自然の中で落差50メートルの壮大な光景を見せてくれます。周囲はひんやりと涼しく、荘厳な雰囲気が漂っています。冬期には滝が凍結することもあり、訪れる際には注意が必要です。
不動滝は上段 (25m) 、中段 (15m) 、下段 (10m) の3段に分かれており、岩盤を豪快に流れ落ちるその姿は圧巻です。全体の落差は約50メートルにも達します。
滝の名は、その荘厳な姿から不動明王になぞらえて名付けられたとされています。江戸時代末期には多くの行者が修行場として訪れ、昭和初期には山林業者が守護神として不動尊を信仰していたことから、古くから信仰の対象とされてきました。
滝への遊歩道の途中には「ささやきの滝」と呼ばれる湧水が静かに落ちるスポットがあります。また、滝の手前の尾根には「越田山不動尊」が祀られており、「和名倉山の湧水 大除の水」も見られます。
奥秩父と呼ばれる「大滝地区」には見どころの滝が多く存在します。その中でも最大の滝が栃本地区にある「不動滝」です。ここでは落差50メートルの迫力ある光景が見られ、三段に流れ落ちる様も圧巻です。滝の音を聞きながら、天然クーラーのような涼しい空気に癒される体験は、現地に足を運んでこそ感じられる貴重なものです。
不動滝へのアクセスは、国道140号から徒歩20~30分です。本格的なウォーキングと自然観光を楽しむことができます。