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寳登山神社

(ほどさん じんじゃ)

年間100万人が参拝する、緑の森の中荘厳な佇まいの神社

埼玉県秩父郡長瀞町の宝登山山麓にある宝登山神社(常用漢字体:宝登山神社)は、古くから人々に崇敬されてきた神社です。秩父神社・三峯神社とともに秩父三社のひとつとして知られ、宝登山山頂には奥宮が鎮座しています。日本武尊が東国平定の際に創祀したと伝えられています。雄大な自然の宝登山の四季折々の美しい風景と相まって、多くの人々を魅了しています。

寳登山神社は2011年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星に選定されました。また、境内には恋愛成就のご利益があるとされる相生の松があります。

神社の歴史と起源

寳登山神社の創祀は、日本武尊(やまとたけるのみこと)によると伝えられています。景行天皇41年(111年)、日本武尊が東国平定の東征の際、途中で宝登山を登る際に猛火に遭遇しましたが、一匹の巨犬が火中に飛び込み火を消し止めましたという伝説があります。日本武尊がが火産霊神を拝し、山麓に社殿を建てて三神を鎮祭したのが寳登山神社の起源とされています。この出来事から「火止山(ほどさん)」の名がついたと言われ、後に「寳登山」となりました。

現在の御社殿は、江戸時代末から明治初頭にかけて再建された本殿、幣殿、拝殿から成る権現造りです。火災や盗難除け、諸難除けの守護神としての御神徳が高く、地元はもとより関東一円から年間100万余の参拝者が訪れます。

寳登山神社の祈りと信仰

寳登山は秩父山塊の中でも数少ない独立峰であり、その秀麗な山容は四季折々の自然美を生み出し、訪れる人々の心を和ませます。神道では、人も自然の中に共生し、自然の中に存在する多くの神々を崇め敬います。山川草木豊かな自然は清浄を生み出し、そこは聖なる清らかな場所として神が宿る処となります。寳登山神社は、自然が生み出す恵みと脅威を受け入れ、「今」を大切に思い日々の生活を営む場として、参拝者にとって神聖な場所です。

祭神

寳登山神社の祭神は以下の三柱です:

御神徳

寳登山神社は、火災盗難よけ・諸難よけの守護神としての御神徳が高く、地元のみならず関東一円からの参拝者が年間100万人を超えます。毎日、家内安全、商売繁盛、火防盗賊よけ、交通安全、金運招福などの祈願祭が行われています。

社殿

現在の御社殿は、江戸時代末から明治初頭に再建された権現造りの本殿、幣殿、拝殿から成ります。欄間には「二十四孝」を始め多くの彫刻が施されています。再建には玉泉寺住職榮乗の尽力があり、平成21年には御鎮座1900年を奉祝して改修工事が行われました。

御由緒

寳登山(497.1m)の山頂には奥宮が鎮座し、麓には本社があります。1900年前、日本武尊が東国平定後に宝登山の山頂に神霊を祀り、「火を止める山」として「火止山=ほどさん」と名付けたことが始まりです。弘法大師の跡を慕う圓空がこの地に草庵を結び、神仏が静まるところとなり、共に栄えてきました。

江戸時代には玉泉寺が別当を務めて「寳登山大権現」と呼ばれていましたが、明治の神仏分離により独立した社寺となりました。

境内案内

寳登山神社の境内には以下の施設があります:

年間行事

寳登山神社では、年間を通じて様々な行事や祭事が行われています。以下は代表的なものです:

参拝の心得

寳登山神社を訪れる際には、以下の点に留意してください:

アクセス

寳登山神社へのアクセス方法は以下の通りです:

駐車場も完備されており、約300台分の駐車スペースがあります。

観光情報

寳登山神社の周辺には、長瀞渓谷や長瀞ライン下りなど、自然を満喫できる観光スポットが多数あります。特に、長瀞は紅葉の名所として知られ、秋には多くの観光客が訪れます。また、宝登山の山頂にはロープウェイでアクセスでき、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。

長瀞町内には、歴史的な建造物や温泉も多くあり、宿泊施設も充実しています。観光と参拝を兼ねた旅行プランが楽しめます。

まとめ

寳登山神社は、その長い歴史と伝説、そして美しい自然に囲まれた場所に位置し、多くの参拝者と観光客に親しまれています。神社の御神徳や豊富な行事、四季折々の風景を楽しむことで、心身ともにリフレッシュできる場所です。秩父地方を訪れる際には、ぜひ寳登山神社を参拝し、その魅力を感じてみてください。

Information

名称
寳登山神社
(ほどさん じんじゃ)

秩父・長瀞

埼玉県