埼玉県 » 秩父・長瀞

埼玉県立 川の博物館

(さいたまけんりつ かわ はくぶつかん)

水と人との物語が紡がれる、体験型の学びの場

埼玉県立川の博物館は、埼玉県大里郡寄居町の荒川の右岸に広がる広大な敷地に、「川と水と人々のくらし」をテーマにした参加体験型の河川系博物館です。川と人々の関わりを多角的に展示し、体感できる場として多くの人々に親しまれています。

人気のアトラクション

アドベンチャーシアター「かわせみ号」では、荒川をささ舟に乗り下る疑似体験ができます。このバーチャルシアターは、まるで実際に川を下るかのような臨場感を味わえると人気です。また、ウォーターアスレチック「荒川わくわくランド」では、水の科学的性質を楽しみながら学ぶことができ、特に子供たちに大好評です。

日本一の大水車

博物館のシンボルとなっているのが、西川材で作られた高さ24.2mの日本一の大水車です。この大水車は、訪れる皆様をお出迎えし、その壮大な姿で圧倒します。

展示と企画展

埼玉県立川の博物館は、「埼玉の母なる川-荒川-を中心とする河川や水と人々のくらしとのかかわり」をテーマにしています。展望台からは荒川の素晴らしい景色を望むことができます。また、川や自然、歴史をテーマにした年数回の企画展や、自然科学、季節に合わせたイベントなど、多岐にわたる内容で展示やイベントを開催しています。

多彩な施設とイベント

ウォーターアスレチック「荒川わくわくランド」では、水の科学的性質を楽しみながら学ぶことができ、治水や利水についても学習できます。アドベンチャーシアター「かわせみ号」では、荒川の源流から東京湾にある河口までのバーチャルシアターが楽しめます。

川を体感するエリア

荒川わくわくランドでは、治水や利水の学習ができるウォーターアスレチック施設が設けられています。シンボルの岩山から流れ落ちる滝を最上流とし、流水の力を利用したさまざまなアイテムが配置され、水の科学的性質(流力・浮力・圧力・抵抗)を体験しながら学ぶことができます。

バーチャルシアター

バーチャルシアターでは、かわせみ号に乗り、川面から空からの荒川やライン河をスリリングに下る疑似体験が楽しめます。大画面に連動して座席が動くことで、まるで実際に川を下るかのような臨場感を味わえます。

本館第1展示室

本館第1展示室は常設展示で、「荒川と人々のくらしとの関わり」をメインテーマとしています。ここではパノラマ映像「あさぎ」の上映や、鉄砲堰実演、荷船解説、船車解説などのイベントが毎日開催されています。展示室は2つのゾーンに分かれており、第1ゾーンでは荒川の5流区を環境造形し、実際に水を流して鉄砲堰や荷船などの大型復元模型を展示しています。第2ゾーンでは、今日的な川の抱える諸問題をテーマにした展示や、水の性質を体感できるワークショップが行われています。

本館第2展示室

本館第2展示室では、川に関する文化や自然など個別のテーマを設定し、年数回の企画展・特別展を開催しています。これにより、多様な視点から川を学ぶことができます。

荒川大模型173

荒川大模型173は、荒川の源流(甲武信岳)から河口(東京湾)までの流れと本流沿いの地形を1000分の1に縮小して表現した大パノラマです。ここでは「ガリバーウォーク」が随時開催され、巨大な模型を歩きながら学ぶことができます。

大水車

大水車は、日本一の大きさを誇り、水の力を利用したエネルギーのメカニズムを学習する場として人気です。1997年の開館当初から存在し、2019年にはリニューアルされました。

水車小屋広場

水車小屋広場では、実際に水の力で動く水車が設置され、そのエネルギーの仕組みを学ぶことができます。また、発電用のフランシス水車も展示されています。

渓流観察窓

渓流観察窓では、荒川上流域の渓谷を再現した水槽で魚たちの泳ぐ姿やエサを食べる様子を観察できます。毎日10時と15時30分には職員によるエサやりが行われます。

大陶板画「行く春」

大陶板画「行く春」は、川合玉堂の筆による重要文化財「行く春」を長さ21.6m、高さ5.04mの大陶板画(信楽焼)にして展示したものです。屋外に展示された日本画の大型美術陶板としては日本一の大きさを誇ります。

噴水広場

噴水広場では、美しい水の造形を楽しめるリング噴水、ピーコック噴水、フォグ噴水などが設置されています。夏季には親水施設としても利用でき、「たきたき島」や「ちゃぷちゃぷ島」では水遊びも楽しめます。

レストハウス

レストハウスでは、大水車を望むレストランや、団体利用可能な休憩ホールがあり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。ミュージアムショップ「コパン」も併設されています。

総括

1997年に「埼玉県立さいたま川の博物館」として開館したこの施設は、2006年からは「埼玉県立自然と川の博物館」として再編され、現在の名称となりました。荒川をメインとした展示を中心に、訪れる人々に川の魅力を伝える多彩な施設が揃っています。ぜひ一度訪れて、川と水と人々のくらしに触れてみてください。

Information

名称
埼玉県立 川の博物館
(さいたまけんりつ かわ はくぶつかん)

秩父・長瀞

埼玉県