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秩父鉄道 SLパレオエクスプレス

(ちちぶ てつどう SL PALEO EXPRESS)

秩父路をゆく蒸気機関車の旅

SLパレオエクスプレス (SL PALEO EXPRESS) は、秩父鉄道が運行する臨時急行列車で、蒸気機関車(SL)が牽引しています。SLの迫力と、秩父の美しい自然を同時に楽しめる人気の観光列車です。

運行区間は秩父本線の熊谷駅から三峰口駅までで、イベント時には特別なヘッドマークを付けて運行されます。SLパレオエクスプレスは「都心から一番近い蒸気機関車」として広く知られており、熊谷駅から三峰口駅までの片道約2時間40分の旅を楽しむことができます。

車両と運行の歴史

SLパレオエクスプレスで使用される機関車は、C58形蒸気機関車363号機です。この機関車は1944年に製造され、現役時代は東北地方で活躍しました。1972年に現役を退いた後、さいたま博覧会の開催に伴い復活し、1988年からSLパレオエクスプレスとして秩父鉄道で運行を開始しました。2012年には運行25周年を記念して、客車のリニューアルが行われました。

運行状況と停車駅

SLパレオエクスプレスは、主に3月中旬から12月初旬にかけて運行され、冬季は運休となりますが、特別なイベント時には電気機関車(EL)による運行も行われます。通常の停車駅は、熊谷駅、ふかや花園駅、寄居駅、長瀞駅、皆野駅、秩父駅、御花畑駅、三峰口駅です。また、観光シーズンや特別なイベント時には、臨時で他の駅に停車することもあります。

車両と特別運行

使用車両として、C58形蒸気機関車363号機と12系客車4両が使用されています。機関車の事故や検査時には、代わりにELが牽引することもあり、その際には「ELパレオエクスプレス」として運行されます。また、乗客にはSL指定席券やSL自由席券の購入が必要で、これらは事前に秩父鉄道SL予約システムから予約することができます。

特別な行事とコラボレーション

SLパレオエクスプレスは、数々のイベントや特別な行事と連携して運行されています。たとえば、秩父夜祭や県民の日などの特別な日には平日でも運行されることがあります。さらに、アニメやゲームとのコラボレーション列車も運行され、多くのファンが訪れます。例えば、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』とのコラボレーションが行われました。

SLパレオエクスプレスの記念と未来

SLパレオエクスプレスは、2023年に運行35周年を迎え、2024年にはC58形蒸気機関車363号機の製造80周年を迎える予定です。この節目に合わせて、様々なイベントや特別運行が計画されています。また、乗車記念証の配布や、沿線の観光案内など、乗客が楽しめるサービスも充実しています。

SLパレオエクスプレスの意義と役割

SLパレオエクスプレスは、単なる観光列車としてだけでなく、地域の文化と歴史を象徴する存在です。その運行は、観光客に秩父の魅力を伝えるだけでなく、地元の人々にも親しまれています。SLの雄姿とともに秩父の自然美を楽しみながら、歴史的な蒸気機関車の旅を体験することができる貴重な機会を提供しています。

Information

名称
秩父鉄道 SLパレオエクスプレス
(ちちぶ てつどう SL PALEO EXPRESS)

秩父・長瀞

埼玉県