宝登山ロープウェイは、埼玉県秩父郡長瀞町にある宝登山(標高497m)に架けられたロープウェイです。山麓駅から山頂駅まで全長832メートルを約5分で結ばれ、空中から長瀞の雄大な自然を一望できます。山頂駅周辺には、ロウバイ園、梅百花園、小動物公園などがあり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。
ゴンドラには「ばんび号」と「もんきー号」という名前が付けられており、これは宝登山小動物公園の人気者であるニホンザルとシカにちなんでいます。
宝登山ロープウェイは、美しい山並みのパノラマを楽しむことができる観光名所です。山頂付近にはロウバイ園、梅百花園、小動物公園、レストハウス、宝登山神社奥宮などがあります。冬季の運行時間については、事前にお問い合わせください。
索道名称: 宝登山ロープウェイ(ほどさんろーぷうぇい)
停留場名:
山麓駅: 宝登山麓駅
山頂駅: 宝登山頂駅
傾斜こう長: 831.65メートル
最大高低差: 標高差 236.325メートル、深さ 31メートル
搬器愛称: もんきー(1号車)、ばんび(2号車)
搬器旅客定員: 50人(着席16人・立席34人)
これらの搬器は1960年に日本車輌東京支店で製造されたもので、「もんきー」と「ばんび」という愛称は宝登山動物園で飼育されているニホンザルと鹿から取られています。塗装は黄色と茶色で、かつての秩父鉄道の車両と同じ色です。最近では、前後やドアの窓に猿と鹿のキャラクターのラッピングが施されています。なお、この搬器は関東最古の搬器であり、走行装置と懸垂機は2002年に交換されています。
宝登山麓駅は標高212.7メートルに位置し、山頂駅までの約5分間の空中散策を楽しむことができます。駅構内には地元の特産品を取り揃えた売店があり、ロープウェイで楽しんだ後にぜひ立ち寄ってみてください。山麓駅前には無料休憩所「スカイザー」もあり、待ち時間やちょっとした休憩にご利用いただけます。
宝登山頂駅は標高453.0メートルに位置し、山頂付近には宝登山神社の奥宮や小動物公園などがあります。宝登山神社奥宮は神社創立のゆかりの地であり、5月2日には御神霊を迎える奥宮祭が行われます。小動物公園では、ニホンザルやホンシュウジカなどの動物とふれあうことができます。また、山頂レストハウスではソフトクリームなどの軽食を楽しむことができます。
宝登山頂にはさまざまな見どころがあります。
臘梅園: 広大な園地に約800株(約3,000本)のロウバイが咲き乱れ、12月下旬から2月下旬にかけて見ごろを迎えます。
梅百花園: 昭和61年から梅の植栽が始まり、現在では約170品種、約470本の梅が2月上旬から3月下旬にかけて咲き誇ります。
その他の花々: しゃくなげ(5月中旬~6月中旬)、福寿草(2月上旬~3月中旬)、ツツジ(4月下旬~5月下旬)、マンサク(1月下旬~3月上旬)、冬桜(10月下旬~11月下旬)も楽しむことができます。
長瀞の桜は「日本さくら名所百選」に選ばれた桜の名所で、約3,000本のソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなどが咲き誇ります。桜の見ごろは4月上旬から下旬で、壮大な桜並木を楽しむことができます。