埼玉県大里郡寄居町と児玉郡美里町にまたがる円良田湖は、昭和30年に完成した円良田ダムによってできた人造湖です。灌漑用として造られましたが、豊かな自然と多様なレジャー施設が整備され、地域住民や観光客に親しまれています。
湖の周囲は4.3km、湖面積は11万平方メートル、湖面標高は156mです。鐘撞堂山と大槻峠の南陵に囲まれた谷間に位置し、自然環境が素晴らしいことから、春の新緑や秋の紅葉を楽しむハイキングコースとしても人気があります。
円良田湖は桜の名所としても知られ、湖畔には約1,000本の桜が植えられています。これらの桜は樹齢30年以上とされ、春には見事な花を咲かせます。さらに、少林寺へ続く山道には椿、紅梅、寒桜が植えられており、これらの花木がハイカーの目を楽しませてくれます。
円良田湖周辺には、周囲4.3kmの散策路が整備されており、春の新緑や秋の紅葉シーズンには多くのハイカーが訪れます。湖は鐘撞堂山と大槻峠の南陵に囲まれており、豊かな自然が広がる風光明媚な場所です。
円良田湖はヘラブナ釣りのメッカとしても有名で、昭和31年の湖の完成以来、長い歴史を持つヘラブナの放流が行われています。湖は南北に細長く、岩場や畑の跡地で構成され、地底には瓦礫や木の根が多く、藻類はほとんどありません。最大深度は18mで、一部を除きなだらかなかけ上がりが特徴です。丘釣り、桟橋釣り、ボートをレンタルしての舟釣りなど、多様な釣りポイントがあり、多くの釣りファンを魅了しています。
冬期にはワカサギ釣りが人気で、解禁日になると多くの釣り人でにぎわいます。円良田湖は寄居町観光協会が完全管理しており、魚族保護やヘラブナ、ワカサギの放流にも力を入れています。厳冬期を含めて一年中釣りを楽しむことができるのも、円良田湖の魅力です。
円良田湖の歴史は以下の通りです。
円良田湖へのアクセスは、秩父鉄道「波久礼」駅下車、徒歩約20分です。車の場合は、関越自動車道「花園」ICより約20分の距離です。
円良田湖は、灌漑用の貯水池としての役割を果たしつつ、自然環境と釣りの楽しみを提供する場所です。桜の名所やハイキングコースとして多くの人々に親しまれており、釣りのスポットとしても多様な魅力があります。アクセスも良好で、一年を通じて楽しむことができる円良田湖にぜひ訪れてみてください。